1,300年代に中国福建省から琉球(沖縄県)に渡り、久米に移り住んだ久米三十六姓といわ
 れる人々の一人である、蔡崇(サイスウ)を祖とする門中の組織が「蔡氏門中会」です。
 戦前は門中会主催の清明祭ならびに学事奨励会が行われていましたが、第二次大戦後もい
 ちはやく蔡氏有志の方々で門中会を結成し、清明祭などを執り行っていました。
 平成に入り、社会制度に則した組織にしましょうということで新たに「財団法人蔡氏門中会」を
 立ち上げました。当初は、4月に行われる清明祭を主催すること及び門中会資産の管理が
 主要な業務でした。
 平成16年頃から、理事会のメンバーも大幅に入れ替わり、活動がさらに活発になりました。
 平成18年4月には「有限責任中間法人 蔡氏門中会」として法人登記されました。
 その後、平成21年7月には法律の改正に従い、「一般社団法人 蔡氏門中会」となり現在に
 至っています。
 現在、登録会員は150名余り、4月の清明祭には120名近い参加者があり、毎年6月には定
 期総会を開いています。
 さらに、門中会の下部組織として、文化委員会が設置され、文化的な活動も行われるようにな
 っています。蔡氏に関する資料の収集・整理、子供たちへの学事奨励活動、中国蔡氏との交
 流などにも取り組んでいます。

               門中会組織図

               会長(代表理事)
                   ↓
                 副会長
                   ↓
                 理事会 → 文化委員会
                   ↓
                 会 員

資料

1.紋 章

蔡氏の紋章は、「古」という字をデザイン化したもので、なぜ、「古」という字なのか?
 一説には、久米三十六姓の中でもっとも「古い」家柄であるから、という説があります。

2.宗家一覧

大宗家  儀間本家
中宗家  久米具志家(七世朝用)
         具志、仲井間、太田、安次嶺、武島、宮城、宇栄原
      久米志多伯家(七世朝輔)→蔡温(具志頭家)へ
         志多伯
      久米福地家(十一世灼)
         福地、儀間
      久米翁長上原家(十一世燿)
         上原、翁長、神山、小渡、普久嶺、喜瀬、天願、崎原
      那覇渡久地家(七世朝俊)
         渡久地、瀬名波、大湾、親泊、山田、喜納、仲本、安良城、玻名城、
         立津、屋嘉 部、真栄平